ベンガルとは
■ベンガルとは
猫の品種【ベンガル】とは、ベンガルトラとは全く関係ございません。
ベンガルという名前は、祖先であるアジアンレパードのラテン名、Felis Bengalensis(学名『フェリス・ベンガレンス』)に由来しております。
アジアンレオパードとイエネコを交配させて作り上げた混血猫が祖先の、豹に似た家庭猫です。アジアンレオパードと雑種の猫との交配はそれまでも多々ありましたが、記録として残っているのは、アリゾナ州に住んでいたジーン・サグデン・ミル女史による交配です。
1961 年代後半、地元で購入したアジアンレオパードと短毛種の黒猫との交配を開始し、1963年にベンガルの元となる仔猫が誕生したのです。これが最初のF1です。その約10年後、1970年代に『猫白血病』の研究のために再びアジアンレオパードとイエネコを交配させF1が産まれます。
アジアンレオパードの血を受け継いだF1,F2,F3,F4,SBTがいます。 ベンガルを生み出す為には、アジアンレオパードの血を組み込む必要があります。
そこで、アジアンレオパードとドメスティックキャット、又はベンガルの交配により誕生した仔猫をF1(アジアンレオパードの直仔)と呼び、これをベンガルの一代目とします。そのF1から誕生したベンガルをF2、F2のメスから誕生したベンガルをF3、F3のメスから誕生したベンガルをF4、そしてF4以降をSBTと呼びます。
1983年にTICA(The International Cat Association)にベンガルとして初登録されました(血統書を認めました)。1985年にはTICAのショーにスポットタビ―のベンガルが初出陳されると共に、アメリカ全土にベンガル旋風が巻き起こりました。野性的でありながら非常に人懐こく扱いやすい性格、且つコンパクトサイズ、ゴールドの美しい被毛などなど、その個性的な美しさで人々を魅了し、絶大な人気を博すこととなったのです。その後、1987年には、マーブルが登場しました。
F1は野性味が強く残っており、警戒心が強く、友好的とは言えません。F2でもまだまだ警戒心は強く、人に甘えることはありません。F3になると、警戒心はあるものの、普通のイエネコほど大人しい子もいます。また、F1~F2までのオスは先天的に繁殖能力が欠如しています。
尚、キャットショーに出陳出来るのはアジアンレオパードから最低4代離れた(F4以降)SBTとTICAでナンバリングされたベンガルでなければなりません。